嬉しい出来事
オンラインショップでリングをお買い求めのお客様が、着用写真を送ってくださいました。

お手元に届くまで実物をご覧いただけないオンラインショップでのご購入の場合、「気に入っていただけるかな?サイズは大丈夫かな?」とあれこれ心配なのですが、こちらのリングはサイズと素材オーダーだった為、写真すら見れない状態でのご注文。
一周デザインが施されたこちらのリングは、サイズによって柄の見え方が異なるため、「お客様のイメージ通りの仕上がりだと良いけれど」と祈るような気持ちで発送したリングでした。
品物が届いた時点でお取引が完了することの多いオンラインショッピング。
到着のご連絡だけでも嬉しいのに、さらにお写真まで!!
春色のネイルが塗られたキレイな手元におさまったリングは、私の元にいた時よりどこか誇らしげ。
丁寧なレビューもお寄せいただき、お客様の気遣いに嬉しさがこみ上げてきました。
自分がデザインしたジュエリーを誰かが身に着けているのを目にすることは、私にとって何より嬉しい一番のご褒美。

プラチナのマリッジリングと重ね付けしたお写真も送ってくださったのですが、お客様がご自身のリングとどんな風にコーディネートしているのか拝見するのも楽しみの一つだったりします。
こんな風にマリッジリングと重ね付けすると、毎日着けているリングがまた違った表情に見えるのではと思います。
異なる素材、テイストのリングをコーディネートすることで生まれるハーモニー。
重ね付けや手持ちのリングとのコーディネートはジュエリーを楽しむ醍醐味でもあるので、自分がコーディネートする際のヒントにもなったりします。
オルトグラフをスタートする前、私は企業デザイナーとして10年以上働いていました。
今は企画から販売まで、すべての工程に関わっていますが、企業に勤めていた頃は店頭に立つ機会もほとんど無かったので、お客様が身に着けている姿を目にする機会は数えるほどしかありませんでした。
寺尾聡さんのルビーの指環という歌に、
街でベージュのコートを見かけると
作詞:松本隆
指にルビーの指輪を探すのさ
という歌詞がありますが、服やバッグと違ってジュエリーというのは、偶然目にするのにはあまりにも小さすぎるのです。
それでも、携わった年数、デザインしたアイテムの数が多かったこともあって、
昼下がりの人がまばらな山手線、向かいに座っていた方の襟元に
地元の駅のエスカレーターで、私の前に立っていた方の耳元に
横断歩道ですれ違った方の耳元に
デザインしたアクセサリーやジュエリーを目にする機会に恵まれました。
とある展覧会で、デザインしたブレスレットが球体関節人形の襟元から覗いていた事もありました。
身に着けてくださっている方にお会いした日を、
思わず声を掛けたくなる程嬉しかった事を、
今でもハッキリと覚えています。
ブランドがスタートして4年目。
有難いことに、お求めいただいたオルトグラフのジュエリーをSNSやポップアップショップで目にする機会に何度か恵まれました。
オルトグラフのジュエリーを身に着けてご来店くださったみなさま。
インスタグラムに写真をアップしてくださったみなさま。
手元を離れたジュエリーを目にすることは、みなさんの想像を遥かに超えて私にとって喜ばしい出来事です。
貴重な機会を与えていただきありがとうございます。
色々綴ってみましたが、オルトグラフのジュエリーを誰かに見ていただくだけですごく嬉しいのです。
ジュエリーを介して出会うはずの無かった方に出会えること、オルトグラフのジュエリーを目にしたすべての方に感謝いたします。