Natural Diamond

ほかに類を見ない美しさ、光沢、輝きを持つダイヤモンド。
無色で(Color)
無傷、透明度の高い(Clarity)
美しくカットされた(Cut)
大きな石(Cart)
が最上の石とされます。
年間に採掘されるダイヤモンドの80%が宝石には不向きで、多くは商業用として利用されているそうです。
宝飾用に選ばれた20%のダイヤモンドは、品質を評価する国際基準(4C)でランク分けされます。
色に関しては、青みを帯びているものが最上とされ、黄味がかっているものほど評価が下がりますが、はっきりとした黄色のダイヤモンドは「カナリー」と呼ばれ、高く評価されています。
「ホープ」と呼ばれる青、ピンク、レッド、ブラウン、グリーンといったカラーダイヤに関しては色のはっきりしている石が最上とされます。
ダイヤモンドが初めて発掘されたのは、紀元前4、5世紀のインド。
硬すぎて磨くことが出来なかったダイヤモンドはその強度が尊ばれ、兵士の護符として剣や盾の飾りに使われたり、宗教的なオブジェや魔除けに利用されていたそうです。
15世紀にオランダ人の職人が、地球上で最も固い鉱物であるダイヤモンドをダイヤの粉で磨くことを思いつき、ダイヤモンドに光と輝きが与えられました。
17世紀には石の上面に24の三角形の面(ファセット)を配したローズカットが登場。
17世紀の終わりにベネチアの職人によってブリリアントカットが考案され、ダイヤモンドはその比類なき輝きによって宝石の王者と呼ばれるようになりました。
ブリリアントカット以外にもエメラルドカットやバケットカットなど様々な形にカットされ、多くの女性を魅了しています。

18世紀にはブラジル、19世紀にはアフリカでもダイヤモンドが発見され、採掘されるようになりました。
20世紀にはいるとオーストラリアでもダイヤモンドが見つかり、アーガイル鉱山で発掘された多くのカラーダイヤモンドが流通するように。
ブライダルリングとしてピンクダイヤが注目を集めたり、ファッションジュエリーにシャンパンダイヤやブラウン、イエローやブラックといったカラーダイヤが用いられるようになりました。
今日では敢えてトリートメント(放射線照射や高温高圧処理など)をせずに、原石にカットを施したナチュラルダイヤモンドや、カットも研磨せずに、原石の魅力を楽しむラフダイヤモンドが注目されています。
ナチュラルダイヤモンドは4Cの基準で評価すると判定外なのですが、ダイヤモンドのありのままの魅力を楽しめる石として、十数年前から人気を集めています。
研磨することで透明になる石もあれば、色のあるもの、内包物を含んだものというように、様々なバリエーションがあり、一つとして同じものはないオリジナリティーが魅力です。
雪のようなホワイト

太陽の輝きを称えたオレンジ

大地を思わせる落ち着いた色味のレッド

生命と植物を感じさせるオリーブグリーン

インクルージョンが印象的なクリア

普段使いしやすい様に地金部分には艶消し加工を施し、引っかかりにくいベゼルでセッティングしています。
各々の石にそれぞれの個性が光り、見る角度によって表情が変わる。
時間を忘れてずっと眺めていたくなる。そんなリングに仕上がっています。