Taper cut earrings & necklace

宝石の外周が四角形に型どられ、ファセットがガードルに対して平行に削られているものをステップカットと呼びます。
近年ではブリリアントカットの後塵を拝していますが、アールデコ時代には大変な人気を誇っていました。
プリンセス(正方形)、バケット(長方形)、テーパーバケット(台形)、エメラルド(長方形の角を落として八角形にしたもの)といったカットがありますが、個人的に一番好きなのが、テーパーバケットカット。
最小限のカットで宝石を輝かせるテーパーバケットカットは、日本のわび・さびに通じるものがあると思います。
テーパーバケットは脇石に使われることが多いのですが、スリムなフォルム、シンプルなラインには何ともいえない魅力があります。
主石を輝かせるための脇石。
宝石を輝かせるためのカット。
「脇役を主役に」をコンセプトにデザインしたジュエリーは、潔さの中にも、どこか奥ゆかしさを感じるジュエリーに仕上がりました。


